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設立趣意書

2001年6月11日
HPF推進協議会 発起人代表
津田 孝夫

HPF推進協議会 設立趣意書

HPF (High Performance Fortran)言語は従来のFortran言語に最小限の付加的指示で並列化を可能にすることを目指したデータパラレル言語です。その言語仕様は1991年より米国を中心とした産学の代表者による HPFF (High Performance Fortran Forum) によって検討され、現在、HPF 2.0及び公認拡張仕様が公開されています。

HPFの言語仕様は、並列コンパイラの研究開発を行う技術者が中心となって検討されてきました。このため、HPFをユーザにとって本当に使いやすいものにするためには、ユーザがHPFを実際に使ってみた際の不十分な点を言語仕様や処理系にフィードバックする必要があります。

我が国においても、積極的、主体的にHPFの言語仕様決定に参画するとの観点から、ユーザである国内の大学、国立研究機関等のアプリケーション研究者・開発者と、国産スーパーコンピュータベンダの計算機言語・コンパイラ開発者が参加したインフォーマルな「HPF合同検討会」 (JAHPF:Japan Association for HPF) が1997年に発足し、活動を続けて来ました。4年間以上に渡る活動において関係者の尽力により、
  • HPF/JA 1.0仕様の策定と仕様の出版
  • 10本以上に及ぶ実用コードのHPF化作業と実地評価によるHPFの有効性の確認
  • 種々の分散メモリシステム用並列化ノウハウの蓄積
  • Webページや国際会議、学会などでの宣伝、普及促進活動
など種々の有益な成果をあげることができました。

これらの成果については、2000年10月に東京で開催されたThe 4th HPF User Group Meeting (HUG2000)において発表され、我が国における活動を広く欧米の方に示すことができたと思います。

また、長い間、HPC先端ユーザは、言語仕様や並列化技術についての検討に参加しながら、実用に耐え得るコンパイラや評価環境が揃っていないという状況を辛抱してきましたが、ベンダサイドの努力により、ようやくこれらの環境も整って来ました。

そこで、従来のJAHPFを改組して「HPF推進協議会」を任意団体として設立し、これまでどちらかといえば活動の中心であった拡張言語仕様の開発から、より実用アプリケーションのHPF化促進、実環境でのHPFの評価、HPF の普及促進など、実地活動と啓蒙活動にフォーカスした活動を展開していきたいと思います。

HPF推進協議会では、各地の主要スーパーコンピュータセンターの皆さんにもご協力いただき、HPF の有効性を検証できるアプリケーションをお持ちの方や、HPF評価にご協力いただける方に、HPF利用環境をご提供し、ベンダの協力のもとでHPFの有効性を検証する作業をさらに広く行っていく予定です。

以上